遊戯王5D's 第02話「パワーインセクトデッキ!蟻地獄の罠」の感想

 ライディングデュエルについて賛否両論が沸き起こる中、今回は通常のデュエルが行われています。ライディングデュエルに固執するわけではないようです。
 話の流れとしては遊星の仲間に難癖をつけてきた瓜生がDホイールの引き渡しを要求し、それを拒んだ遊星とDホイールを賭けて勝負するというものでした。通常のデュエルではスピードスペルが使えないため、遊星はもう1つのデッキ(おそらくスピードスペルが入っていないデッキ)に切り替えています。瓜生は負けても何も失わないわけですから、一方的に有利な条件です。「負けたらレアカードを1枚譲渡する」ぐらいのリスクはあっても良かった気がします。
 対戦相手の瓜生は昆虫族デッキを操るデュエリストです。昆虫族デッキといえば「遊戯王デュエルモンスターズ」の羽蛾が思い出されますが、瓜生は羽蛾の実力には到底及びません。自分が使った永続魔法の効果を忘れるという初歩的なミスを犯していました。力押しを重視するのであればデッキの選択肢は山ほどあるわけで、瓜生が昆虫族デッキを使う理由付けが薄かったように思います。幕切れがあっけなかったこともあり、物足りなさは否めないかと。
 作品のコンセプトからすれば今回のような通常のデュエルはサブの扱いで、基本はライディングデュエルにあるはずです。次回のライディングデュエルでは第1話で説明不足だったルールを補足してくれるのでしょうか…。
posted by Flyer 2008-04-28 22:30 | Permalink | アニメ感想

遊戯王5D's 第01話「ライディング・デュエル!アクセラレーション!」の感想

 記念すべき第1話の放送です。3年半続いた「遊戯王GX」の放送が終了し、期待と不安が入り混じった中での幕開けを迎えています。
 今回の話の舞台になったのはサテライトと呼ばれる荒れ果てた場所でした。退廃的な世界観は「FF7」や「スクライド」に近いですね。ネオドミノシティに住む「勝ち組」とサテライトに住む「負け組」の格差が作品の根底に流れています。サテライト住人にはならず者が多いらしく、セキュリティと呼ばれる治安部隊がサテライトを監視しています。今回に限らず、サテライト住人とセキュリティの衝突は何度となく描写されることになるでしょう。
 「遊戯王5D's」の最大の売りがライディングデュエルです。バイクを運転しながらデュエルするというスタイルはこれまでのデュエルとかけ離れており、大きなインパクトがあります。ただ、劇中の説明が不十分でルールが分かりにくいですね…。背景がめまぐるしく変わってデュエルの流れが追いにくかったり、リバースカードが表示されない点も気にかかりました。まだライディングデュエル独特のシステムに慣れなくて、戸惑っているというのが正直なところです。
 声優陣に関しては悪い予感が的中してしまいました。特にトータルテンボスが担当したナーヴとタカは露骨に台本棒読みで聞き苦しいです。遊星役の人も下手とは言いませんが、滑舌が良くないように感じました。冒頭のライディングデュエルのMCも声が聞き取りづらかったです。第1話の中では牛尾役の人が一番上手かったですね。調べてみたら「遊戯王GX」の第86話にカブキッド役で出演していた人だそうです。声優陣については今後に大きな不安を残したと言わざるを得ません。
 主題歌は可もなく不可もなしという印象です。パンチの弱さこそ否めないものの、全く作品の世界観に合っていない歌を起用されるよりはずっと良いかと。まだ本編に登場したキャラクターが少ないこともあって、バックで流れている映像に親しみを持ちにくい面があると思います。ストーリーが進んでキャラクターが出揃ってくれば、バックの映像とあいまって主題歌に違った味わいが出てくるはずです。
 第1話は良くも悪くもライディングデュエルのアクの強さが目立った形です。制作者側にしてみれば初回で勝手がつかめなかったでしょうから、今後の改善に期待しておきます。
posted by Flyer 2008-04-23 22:37 | Permalink | アニメ感想