遊戯王5D's 第153話「ぶつかり合う魂!」&第154話「光り差す未来へ」の感想

 今回を持って遊戯王5D'sが最終回を迎えました。通常の放送とは違って1時間スペシャルでしたが、内容を見るとプラスに働いたように思います。
 ストーリーの最後を飾る決闘は遊星とジャックのライディングデュエルです。デュエルの内容に関しては「互いに持てる力を出し切った」という一言に尽きると思います。「ジャンク・ウォリアー」と「レッド・デーモンズ・ドラゴン」の激突は初期のOPアニメを意識したものでしょうね。奇しくもデュエルが決着した場所は、ジャックが遊星と決別してシティに向かった場所に似ています。遊星は自分の進む道を決めかねていたわけですが、「迷ったときは原点に立ち返る」という心向きが遊星をあの場所に向かわせたのかもしれません。
 デュエルの途中でジャックたちの未来を描く場面に唐突に切り替わりました。「遊戯王デュエルモンスターズGX」の最終回ではデュエルが最後まで描かれなかっただけに、ヒヤリとしましたね。遊星の未来が省かれていましたが、あの時点で遊星は決意していなかったため、意図的に外したと推察されます。遊星と牛尾の会話は感慨深いものがありました。第1話はこの2人の出会いで幕を開けたので、2人の境遇の変化を痛感せずにはいられません。遊星の最後のセリフは視聴者へのメッセージでしょうね。遊星の軌跡を考えれば、含蓄が深いです。
 作品を振り返ると、3年間本当に楽しませて頂きました。初期の頃にライディングデュエルのコンセプトに戸惑ったり、アキや双子が出てこないことにもどかしさを感じたことも今となっては良い思い出です。スタッフやキャストの皆様、本当にお疲れ様でした。このアニメを最初から最後まで見届けることができた嬉しさに浸りつつ、筆を置きます。
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posted by Flyer 2011-04-09 23:53 | Permalink | アニメ感想

遊戯王5D's 第152話「進むべき未来」の感想

 3年間にわたって続いたストーリーが最終章に突入しています。話は今回を除いてあと2話分を残すのみとなりました。
 アーククレイドルの事件から月日が流れ、遊星の尽力によって「破滅の未来」を回避する見通しが立ちました。アキがまだデュエルアカデミアに在籍しているところを見ると、さほど長い年月は経っていないようです。それにしては、アキが妙に大人びていますが…。遊星たちはそれぞれ岐路に直面しており、ネオドミノシティに留まるかどうか選択を迫られています。アキはデュエルと縁を切って医学の道に進もうとしているわけで、特に深刻ですね。ジャックは各地を転々としながらデュエルをしていたらしいです。鬼柳の再登場は嬉しい不意打ちでした。
 遊星の発案で久しぶりに全員で集まることになったものの、それぞれが迷いを抱えているために重い雰囲気に。そこにジャックが現れ、ネオドミノシティからの旅立ちを宣言しています。まるでサテライトを出た頃をトレースするかのような言動です。そのジャックに対し、遊星がデュエルを持ちかけています。両者は早々にエースモンスターを出したものの、遊星は両方とも除外しました。言わば除外したエースモンスターは自分自身であり、この状態から何ができるかを考えるという趣向のようです。ジャックにとっても、決意の固さが試される形ではないかと。
 最終の放送となる次回は1時間スペシャルです。遊星とジャックのライディングデュエルからどんな答えが導きだされるのか、見届けたいと思います。
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posted by Flyer 2011-03-29 23:24 | Permalink | アニメ感想

遊戯王5D's 第151話「集いし願い」の感想

 アーククレイドル編が幕を下ろしました。アーククレイドル編は第137話から始まったため、15話で完結したことになります。
 遊星とゾーンのライディングデュエルがついに決着の時を迎えました。遊星が召喚した「シューティング・クェーサー・ドラゴン」はゾーンの想定外であり、大きな動揺を与えています。ゾーンは「究極時械神セフィロン」を出して対抗し、最後は力比べとなりました。遊星が最後の攻撃を宣言する前に、過去のキャラクターが映ったのは感慨深いですね。これまでの話を全て見た人なら、全員が誰なのか分かるはずです。ゾーンが遊星の人格をコピーしても、人と人のつながりまではコピーできなかったという事実を印象付けるカット割りだったと思います。
 決着後にアーククレイドルの落下は止まったものの、問題は解決していません。マイナスモーメントにプラス回転を与えるため、遊星が危険を顧みずにDホイールをぶつけることに。シェリーが見た「遊星が死ぬ未来」は遊星の敗北を前提としていたはずなので、理不尽さが際立っています。結果として、ゾーン自らがアーククレイドルを葬る形となりましたね。ゾーンの去り際の背中には、言いようのない哀愁が漂っていました。EDの映像はパラドックスを除いた未来組のダイジェストでした。プラシドやホセの合体シーンは場違いだった感が否めません…。
 予告を見る限り、次回はアーククレイドルの事件から数年後が舞台になっています。残りの3話でどんな話が描かれるのか注目です。
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posted by Flyer 2011-03-16 23:44 | Permalink | アニメ感想