遊戯王の放送10周年を記念して制作されたフィギュア「遊戯王 アートワークシリーズ」が先日発売されました。このフィギュアは何度も発売が延期され、ようやく発売に至っています。そこで、アートワークシリーズの発表から発売までの軌跡をまとめておきたいと思います。
◆2010年6月21日
この日発売の月刊Vジャンプで「アートワークシリーズ 青眼の白龍」「アートワークシリーズ 真紅眼の黒竜」が発表される。他に明かされた情報として「制作会社はグッドスマイルカンパニー」「予約限定の商品」「価格は各7万円(税込)」などがある。なお、発表された当時の名称は「アートワークシリーズ」ではなく、「アートワークスシリーズ」だった。
◆2010年7月21日
この日発売の月刊Vジャンプでアートワークシリーズの大きさや、シリアルナンバーが刻印されていることが発表される。また、予約の受付開始が2010年8月中旬と告知された。
◆2010年8月21日
この日発売の月刊Vジャンプでアートワークシリーズの予約開始日が2010年8月24日と告知される。また、アートワークシリーズの特典として「シリアルナンバー入りのスペシャル台座」「高橋和希先生のメッセージ&サイン」「高橋和希先生の描き下ろしイラスト」が付属することが明かされた。
◆2010年8月24日
アートワークシリーズの予約受付が始まる。発売日は「青眼の白龍」「真紅眼の黒竜」の両方とも2010年12月と告知された。
◆2010年12月8日
発売日が2011年1月に変更される。以後、1ヶ月の発売延期が繰り返されることになった。
◆2011年1月13日
発売日が2011年2月に変更される。
◆2011年2月16日
発売日が2011年3月に変更される。
◆2011年3月11日
東日本大震災が発生。製品の出荷を心配する声が出たものの、アートワークシリーズについて公式発表は特になし。
◆2011年3月17日
アートワークシリーズの納期が確定。出荷日は2011年3月29日と告知された。
◆2011年3月25日
アートワークシリーズの出荷を見合わせると告知。同時に、出荷時期は2011年4月下旬を見込んで調整すると発表した。
◆2011年4月18日
発売日が2011年5月に変更される。理由は「製造上の調整に時間がかかっている」とした。
◆2011年5月24日
発売日を2011年6月に変更し、同時に納期が確定。出荷日は2011年6月22日と告知された。
◆2011年6月20日
出荷日が変更される。新たな出荷日を2011年7月21日とした。
◆2011年7月15日
発売日が変更される。新たな発売日を2011年8月8日とした。
◆2011年8月4日
出荷日が変更される。この時点では新たな出荷日を告知せず、「今月内の出荷に向けて尽力し、より正確な出荷日が確定次第連絡する」とした。なお、延期理由は「製品の一部に追加補修の必要な箇所が発見され、その補修に時間がかかることが判明したため」と発表している。具体的な延期理由を示したのは、これが初めてである。
◆2011年8月24日
アートワークシリーズの予約開始から、この日でちょうど1年が経過。残念ながら、発売には至らなかった。
◆2011年8月31日
上記の告知に書かれた「今月内の出荷に向けて尽力」の最終日にあたる。尽力虚しく、出荷が果たされることはなかった。公式発表がないまま翌月を迎えたため、出荷日が宙に浮いた形となった。
◆2011年9月7日
アートワークシリーズの出荷日が確定。新たな出荷日を2011年9月15日とした。
◆2011年9月15日
グッドスマイルカンパニーのTwitterアカウントにて、アートワークシリーズの出荷が報告された。
◆2011年9月17日
Twitterなどで、アートワークシリーズが届いたという報告がなされる。箱の大きさに戸惑った人が多かった模様。
以上がアートワークシリーズの発表から発売までの軌跡です。当初の発売日からは約9ヶ月遅れ、予約開始日からは約1年1ヶ月を要しました。発売が混迷を極めたことが分かります。アートワークシリーズの次の弾が出るのかどうかは、現時点では白紙の状態です。もし次の弾が出るなら、制作者側・購入者側ともに慎重な対応が必要だと言えそうです。