今回を持って遊戯王5D'sが最終回を迎えました。通常の放送とは違って1時間スペシャルでしたが、内容を見るとプラスに働いたように思います。
ストーリーの最後を飾る決闘は遊星とジャックのライディングデュエルです。デュエルの内容に関しては「互いに持てる力を出し切った」という一言に尽きると思います。「ジャンク・ウォリアー」と「レッド・デーモンズ・ドラゴン」の激突は初期のOPアニメを意識したものでしょうね。奇しくもデュエルが決着した場所は、ジャックが遊星と決別してシティに向かった場所に似ています。遊星は自分の進む道を決めかねていたわけですが、「迷ったときは原点に立ち返る」という心向きが遊星をあの場所に向かわせたのかもしれません。
デュエルの途中でジャックたちの未来を描く場面に唐突に切り替わりました。「遊戯王デュエルモンスターズGX」の最終回ではデュエルが最後まで描かれなかっただけに、ヒヤリとしましたね。遊星の未来が省かれていましたが、あの時点で遊星は決意していなかったため、意図的に外したと推察されます。遊星と牛尾の会話は感慨深いものがありました。第1話はこの2人の出会いで幕を開けたので、2人の境遇の変化を痛感せずにはいられません。遊星の最後のセリフは視聴者へのメッセージでしょうね。遊星の軌跡を考えれば、含蓄が深いです。
作品を振り返ると、3年間本当に楽しませて頂きました。初期の頃にライディングデュエルのコンセプトに戸惑ったり、アキや双子が出てこないことにもどかしさを感じたことも今となっては良い思い出です。スタッフやキャストの皆様、本当にお疲れ様でした。このアニメを最初から最後まで見届けることができた嬉しさに浸りつつ、筆を置きます。
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